ビットコイン8.7万ドル台で推移、Hyperliquidの「市場操作」臨時対応には賛否両論も
Hyperliquid(ハイパーリキッド)で発生した市場操作疑惑について、詳細に解説します。
事件の概要
分散型永久先物取引所であるHyperliquid上で、Solanaベースのミームコイン「JELLYJELLY」の価格が急騰し、これに関連して市場操作の疑いが浮上しました。特定のトレーダーが複数のアカウントを用いて大規模な取引を行い、意図的に価格を操作したとされています。
→分散型の先物取引所ハイパーリキッドで起こった価格操作事件。
操作の手法
1.ポジション構築: トレーダーは、まず複数のアカウントに合計約716.7万ドルを入金しました。その後、流動性の低いJELLYJELLYトークンでレバレッジを利用した取引を開始しました。
2.価格操作: 一部のアカウントでショートポジションを構築した後、他のアカウントで大量のロングポジションを開設。これにより、JELLYJELLYの価格を意図的に急騰させました。
→複数アカウント(実は同一人物)を使ってアカウントA → 先に「ショート」ポジションを取る(=価格が下がると儲かる)、アカウントB・C・D… → 後から一斉に「ロング」ポジション(=買い)を入れる
そうすると、小さな銘柄(JELLYJELLY)の場合、買い注文を連発すると価格が急騰する→急騰したことで、アカウントAのショートは“損失”になりそう=清算が近づく。でも実は、アカウントB~Dが保有してるロングで莫大な“含み益”が出てる
清算(Liquidation)とは?レバレッジ取引で担保が足りなくなったら自動で強制決済されること。(例:10万円で10倍ロング → 価格が10%下がると担保消えて清算される)
通常は、清算されてもその人の担保から損失が賄われるが、Hyperliquidは清算が起きると、その損失は「プラットフォーム側」が一時的に負担(HLPという流動性プールが負担)する仕組み。
3.利益の確保: 価格上昇に伴い、ショートポジションが清算水準に達し、Hyperliquidの流動性プール(HLP)に損失をもたらす一方、トレーダーはロングポジションで大きな未実現利益を得ました。
たとえば今回の事件をシンプルにまとめると
1.あるアカウントが ショートポジションを取ってた
2.他アカウントが仕掛けた買い注文で、価格が急上昇
3.清算ラインを超えて強制決済される
4.でも価格が飛びすぎて、担保ではカバーしきれない損失が発生!
5.→ その差額はHLPが補填する
本来なら「自分のミスは自分で責任取る」のがレバレッジの世界。でも、今回のように「価格を意図的に動かして清算させる」と…悪意あるトレーダーが仕組んで、HLP=他人の資金を犠牲にして、自分だけ儲ける構造が成立しちゃう
Hyperliquidの対応
事態を重く見たHyperliquidのバリデーターは緊急会議を開き、以下の対応を決定しました
価格のリセット: JELLYJELLYの市場価格を操作前の水準である0.0095ドルに強制的に戻しました。
取引の停止と上場廃止: JELLYJELLYの取引を停止し、上場を廃止しました。
ユーザーへの補償: 操作に関与していないユーザーには全額返金を行うことを発表しました。
業界からの反応
この対応に対し、業界内では賛否が分かれています。一部からは「分散型取引所としての理念に反する中央集権的な対応である」との批判が上がっています。 一方で、市場の健全性を維持するためのやむを得ない措置であったとの擁護の声もあります。
まとめ
この事件は、分散型取引所における市場操作のリスクと、それに対する運営側の対応の難しさを浮き彫りにしました。今後、同様の事態を防ぐためのシステム強化やガバナンスの在り方が問われることとなるでしょう。
